リリシズムアート

sorairo (sky colors) 空を描く

2019年1月から描き始めた “sorairo(sky colors)”

10cm×10cmのイラストボードに無数の空を描いていくというアート作品です。

 

私が一番最初に「描きたい!」と思ったのは、「青空」だったということを思いだし、小さなイラストボードに描いて、並べてみると、とても綺麗だな~と思ったのが、2019年の1月。

そして、この描いた空ばかりをUPするインスタグラムを始めたのが、2月です。

Instagram art_lyricism(Ishii Mayumi)

 

この作品で私が決めていることは、

・同じ日の空はなるべく描かない事(時々同日の空をうっかり描くこともあります)

・必ず、自分がこの目で見た「空」であること。(これは絶対です)

の2点です。

 

 

これが、最初に描いた記念すべき(?)一枚目

sorairo#1

sprairo#1

作品の裏には、番号と描いた日、サイン、作品の空の日付と時刻、場所を記入しています。

 

ちなみに、空の描き方については、下記の記事をご参照ください。

春の空を描く

曇り空(曇天)を描く

 

どんどん描いてゆき、1か月で20空

 

約3か月で50空達成

空色50空達成

 

約7か月後には100空を達成いたしました。

 

空色100空達成

 

 

そして、この“soraoro(sky colors)”をメインに

2019年9月6~8日に開催された、大阪・大丸心斎橋店での「アートストリーム2019」に参加いたしました。

その時の様子についてはこちらをご覧ください。

 

 

空色(sky colors)

写真は展示の様子です。

 

長年、「抒情風景画」「メルヘンイラスト」と呼ばれる作品を描いてきましたが、自分で「アート」と呼んでも良いのでは?と思えた作品は、“sorairo(sky colors)” が初めてでした。

そして、この作品を通じて、色々な新しい経験が出来ましたし、新しい出会いもたくさんありました。

 

空は毎日そこに在って、けれど一刻も同じではなく、いつも美しいので、無限に描くことが出来ます。そして、思い通りに描けたときは、とても楽しいし、嬉しいです。

 

まだまだたくさん描いて、夢はギャラリー壁面を埋め尽くす展示をすることです。

 

 

 

その空色イラストの中から12か月の代表的な空模様を選んで、2020年のカレンダーを作りました。

空色カレンダー1

 

2020年CDケース入り「空色図鑑」カレンダー
株式会社I.F.Nより発売中です。

 

2020年カレンダー12か月

 

 

I.F.NのHPより購入できるほか、

アートマルメロのHPからも通販可能です。

 

また、大阪・北堀江のART HOUSE店頭でもお取り扱いいただいております(事前に在庫をお問い合わせください)
※2020年1月末頃まで

 

 

 

抒情(リリシズム)とは?

「抒情」という言葉に、どんなイメージを持たれるでしょうか?

私は「抒情的」と世間一般で言われる絵画やイラスト、さらに音楽が幼い時からずっと好きだったように思います。

朧月夜

これは、小さい時に母が雑誌「詩とメルヘン」や「いちごえほん」を
購読し、童謡のレコードや父の弾くクラシックギターの童謡に親しんで
いたことが大きいと考えられます(こんな風に書くと、いいところで育
った人と思われそうですが、ずっと団地の子でした)が、

そもそも「抒情」って何だろう?
と、改めて調べてみると、

〈抒情〉
現実の生の喜怒哀楽が昇華した形で表出される高度に芸術的な感動の性質(ブリタニカ国際大百科事典小項目事典より要約)

う~ん。
分かったような、よく分からないような…

では、私自身の言葉で「抒情」とは?
と、考えてみると、

『懐かしいような、哀しいような、寂しいような気持ちとともに、美しい、
可愛い、満たされた気持ちにもなる感情、あるいは感傷』

と言えるのではないか、と。

この感覚は前出の雑誌「詩とメルヘン」に由来するのでは?と思います。
この雑誌の編集長だった、あの有名な「アンパンマン」の作者でもある
やなせたかし先生は、雑誌が創刊された1973年当時に、「このままでは
日本の抒情の灯が消えてしまう」と危機感を持たれ、抒情画と抒情詩の
担い手を育てるこの雑誌を創刊されました。

当時、創刊されたばかりのこの雑誌や、子ども向けに後から創刊された
「いちごえほん」を眺めては、幼い私は漠然と「大きくなったら、こんな
絵を描ける大人になりたいなぁ」と思っていたものです。

今、その願いは、半分叶って半分叶っていないといえますが…
(これについてはまた別に書こうと思います)

その抒情の灯は、今現在、本当に風前の灯なのではないかと私は心配で
なりません。

そして、今のうちに抒情、とりわけ自分自身が描いてきた、これからも描い
ていきたいと願っている『抒情画=Lyricism Art』について、じっくりと
再考し、どうすればその灯を明るく灯せるのか、今はそのことを考えています。

 

 

※上記のイラストレーション「朧月夜」をはじめとした、リリシズムアート(抒情画)の世界が3種類の空色の傘になり、発売されました。

朧月夜

 

詳しくはこちらをご覧ください。