誰でもきっと、身体に染み付いた音楽というものが、あるに違いな
い。と思います。
私の場合はそれが「童謡」なのですが、
その原因は、小さい頃、家にあったドーナツ版のレコードと、父の
ギターにあります。
昔、子どもがひとりでも操作できるようなポータブルレコードプ
レーヤーがあって、シングルサイズしか聴けないのですが、33回転
と45回転の切り替えがついていて、ここを間違えて(あるいはわざ
と)再生すると、すごく変な風に聴こえて面白い…という。
…たぶんこの話をするとある程度年がばれてしまうのですが。
それはともかく、
この童謡レコードは一枚に6曲くらい入ったものが、数枚あった記
憶があります。
「絵日傘」「リンゴの唄」「キューピーさん」「金魚」「赤い靴」
…などなど、ストレートには明るくない曲調のラインナップが…
そして、父が弾くギターの曲は「あの町この町」「絵日傘」「通り
やんせ」「さくらさくら」「荒城の月」「赤い靴」(一部レコード
と被っています)
…やはりマイナーな曲調…。
そんなわけで、何だか哀調のあるメロディーが、いつの間にか染み
付いてしまったわけです。
しかし、これらの童謡は“抒情歌”とも言われ、やはりこの辺りに
も“抒情”のルーツが見えるなぁ、と再発見いたしました。
ちなみに、12の童謡をイラストにして、2018年のカレンダーを作
り、そのイラストに歌詞を付けて本の体裁にしたものを手作りしま
した。
他にも色々な曲を描いて、ちゃんと本にしたいという希望を持って
おります。