「くろは おうさま」メネナ・コティン文 ロサナ・ファリア絵 うのかずみ訳
は、黒一色の絵本です。
黒地に黒の光沢のあるインクで絵が印刷されており、触ると凹凸があります。
そして、文は銀色の文字と、展示が印字されています。
つまりこれは、目の不自由な人でも楽しめる絵本なのですが、同時に目の見える人にとっても、美しい絵本です。
黒い紙に光沢のある黒い絵、羽や葉っぱや雨やいちごなどが、目にも美しいのです。
そして、くろは いろの おうさま。
だきよせられて、ママの かみに ふんわり つつまれるとき、くろは きぬみたいに すべすべ。
色を匂いや触感で伝える文章にも、はっと気づかされます。
点字の解説も巻末で詳しくされています。
「くろは おうさま」メネナ・コティン文 ロサナ・ファリア絵 うのかずみ訳 THOUSAND OF BOOKS (サウザンブックス社)