いのししどし(亥年)なので、いのししの絵本を…
というわけで、懐かしの2005年に京都新聞トマト倶楽部から発刊された絵本
「おおきな おおきな たけのこ」さく・え いしいまゆみ
をご紹介いたします。
そうです。
お恥ずかしながら、現時点では私が創作した、唯一出版された絵本です。
ちなみに発行された年は亥年ではありませんでした。
この絵本が出来た経緯としましては、
当時、通っていた京都の絵本教室で、京都新聞社が新聞購読者向けに販売する絵本の作者をオーデションするという企画があり、「京都が舞台の昔話」6冊と、「京都が舞台の創作絵本」6冊の計12冊を1か月に1冊ずつ発行するということで、私は創作部門を狙って、このお話のラフを持って行ったところ、幸運にも選ばれた…ということでした。
おはなしは、京都の竹やぶが舞台(初めは“乙訓”(京都のたけのこの名産地)と地名をはっきり出していましたが、そこは編集さんに修正され、
“おいしい たけのこが たくさんとれる 京都の 竹林”
と、なりました。
“あるひのこと、いのししの いの吉さんが たけのこほりに やってくると おおきな おおきな とてつもなく おおきな たけのこが はえていました。”
このお話の主人公が、いのししの いの吉さん。
私が今まで描いた絵本の主人公の中で、一番キャラが立っているのは、この“いの吉”さんだと確信しています。
料理好きで、DIYが得意。
編集を担当してくださった方曰く、
「いの吉さんは38歳 独身」
のイメージと仰られていました(笑)
さて、そのいの吉さん、見つけたたけのこをさっそく…
くりぬいたのです!
そして、料理して、みんなにふるまった後、たけのこの中で眠ってしまうのですが、翌朝なんと…
こんなことになっていました。
そして、成長した竹の中で、いの吉さんはなんと…
たけのこ料理&宿屋を営みはじめるのでした。
いの吉さんは、本物のいのししみたいにいかつくなくて、チョコチョコまめに動くかわいいやつです。
ちなみに、この絵本には朗読CDが付いていまして、朗読者はなんと谷口キヨコ(キヨピー)さんでした。
ある意味、かなりレアなこの絵本。
いわゆる“書籍”扱いではなく、発行した分を売り切るタイプの絵本でしたので、現在では、おそらく京都新聞社の方に問い合わせていただいてもも手に入らないと思いますが、私の方に少しだけ在庫が残っていまして、たまにイベントなどで販売しております。