アート

個展開催情報 sorairo -sky colors- いしいまゆみ作品展 

〈開催情報〉

※こちらの展覧会は終了いたしました

sorairo -sky colors- いしいまゆみ 作品展

2021.10.15(fri.)~10.19(tue.) 最終日は17:00まで

ART HOUSE 2Fギャラリー

OPEN 11:00~19:00

〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-16

Tel 06-4390-5151

ART HOUSE HP はこちら

いしいまゆみ個展DM画像

いつもそこにある 誰のものでもない空

刻一刻、様々にその姿を変化させる空

10cm角の正方形に描いた250点以上の「空」で構成されるsorairo -sky colors-をはじめとする「空」を感じる作品を多数展示します。

空を描いたカレンダーや複製画、オリジナルの販売、
空を描くワークショップ等も予定しております。
自由に空を飛ぶような心持ちになっていただけたら幸いです。

 

在廊時間等、最新の情報はInstagram art_lyricismをご覧ください

青空を描くための絵具の色 BEST10(青色編)

青空を描くためには、当然「青い色」の絵具を使いますが、一口に「青」といっても、実にたくさんの種類の「青」があります。

私が今、使用しているのは、ターナーアクリルガッシュ。

ターナーアクリルガッシュは、色数が多く、「パステル」や「ジャパネスクカラー」等のカラーバリエーションも豊富です。粒子も細かく、滑らかな仕上がりがお気に入りです。

 

では、私自身が青空を描く時に使う「青色」を使用頻度順にご紹介していきましょう。

 

第1位「コバルトブルー(ヒュー)」

最も使う色です。

春夏秋冬を問わず、ほぼ必ず使用します。

私の描く青空のベースとなる色です。

 

第2位「アクアブルー」

コバルトブルーと混ぜて空の色みを明るくしたり、白と混ぜて、秋の空や地平線近くの空を表現するのに大変よく使用します。

 

第3位「ウルトラマリンブルー」

少し冷たい色味の空にしたい時、コバルトブルーと混ぜたり、紺色や黒と混ぜて夜の空を表現します。

冬の空では必ず使用する色です。

 

上記、3色と白(ホワイト)があれば、ほとんどの青空は表現出来ると言えますが、更にいろいろな表現のために、まだまだ、いろんな「青」を使用します。

 

第4位「アヤナミブルー」

こちらの色は、あの「エヴァンゲリオン」の「綾波レイ」の髪の色で、恐らくコラボ商品だと思われますが、私としては、ひたすら「良い色」として、大変便利に使用させていただいております。

少し紫がかったような、やや深みのある色は、夕暮れ時の空を表現するのに最適です。

自分で作ることも可能な色ですが、混色せずにこの色があると、とても便利です。

ただ、なかなか画材屋さんで見かけないので、見かけたら、つい購入してしまいます。

 

第5位「白群(びゃくぐん)」

ターナーアクリルガッシュ・ジャパネスクカラーは、色名も日本古来の名前が付けられています。

「白群」は英語表記では“J.SKY BLUE” 浅く薄い春ののどかな空のような色味で、何かと重宝しています。

ちなみに、この「ジャパネスクカラー」は、少し岩絵具のテイストを意識しているのか、ザラッとした細かな粒子が入っているのが特徴ですが、私は気にせず、他のアクリルガッシュと一緒に使っています。

 

第6位「ホライズン ブルー」

やや黄色みがかった、明るい青色です。夏の青空を表現するには欠かせない色です。

特に地平線近くの空に使うと、一気に「夏」感が出る様な気がします。

 

第7位「ブルーコンポーズ」

こちらも明るい色味の青です。

そのままで、夏の真昼の空の色の様で、少しコバルトブルーと混ぜて、深みを出します。

 

第8位「紺色」

最も夜の空に近い青色として、大変重宝な色です。

ジャパネスクカラーの深みのある色は、夜空を美しく描くのに最適です。

 

第9位「パステルマリン」

パステルシリーズで、最もよく使用するのが、この「パステルマリン」です。

「パステルラベンダー」も並んで使用頻度が高いのですが、どちらも、朝や夕方の空のグラデーショントーンを馴染ませるのに使用します。

 

第10位「ミキシング バイオレット」

「青色」の中に入れてよいかは分かりませんが、青色が含まれているという点で、また、この色なくして様々な青空は表現出来ないという点で、紹介させていただきました。

特に、春の青空は、この紫色をほんの少し空の上の方に加えるだけで、一気に「春」の感じが出ると感じます。

 

ここでご紹介した絵具を使用して描いた空のイラストをインスタグラムで随時UPしております。

いしいまゆみInstagram art_lyricism 

 

 

 

 

 

「りすとかえるとかぜのうた」うえだまこと

最近、絵本を衝動買いするということが無かったのですが、書店で見つけ、久々に気に入って購入してしまったのが、この絵本です。

 

「りすとかえるとかぜのうた」うえだまこと

 


りすとかえるとかぜのうた

 

何だか『とてもいいな』と思ったのです。

 

でも、しばらくはなぜそう思ったのかよく分かりませんでした。

そうして、暫く考えてから気付いたのが、

 

“眺めていると力が抜ける”

 

ということでした。

もちろん、良い意味で。

 

りすが小舟を手に入れ、友だちのかえるくんのところへ行くのですが、かえるくんはちょうどどこかへ出かけるところで、川へ飛び込んでしまい、りすは会えずに、この小舟でかえるくんと旅することを夢見ます。
いつのまにか眠ってしまったりすの小舟はいつの間にか、りすの家のそばまで流されていて…

というのが、この絵本のお話ですが、とにかくりすがかわいいと思いました。
特に、かえるくんに呼びかけられて、目を覚ましたりすが可愛らしいのです。

 

しずかで、やさしい、川の風景と、水の音と風。

 

ことばと絵を見ているだけで、肩から力が抜けて、幸せな気持ちになってくる、不思議な絵本です。

旅することがままならない今、旅を夢見て、自分が今在る場所の風景をあらためて眺めてみるのも良いのかも知れません。

 

「りすとかえるとかぜのうた」うえだまこと BL出版 2020年

2021年カレンダーと原画・版画展

絵本作家・イラストレーター47名による
I.F.N 2021年カレンダーと原画・版画展
2021年カレンダーと原画・版画展

に参加いたします。

2020年10月21日(水)~11月7日(土)期間中無休

11:00~19:00(最終日17:00)

 

CAFFEE&GALLERY ゑいじう

新宿区荒木町22-38

Tel/Fax 03-3356-0098

地下鉄丸ノ内線「四谷三丁目」より徒歩6分

都営地下新宿線「曙橋」より徒歩5分

※曙橋からご来店いただく場合は、新坂をのぼって左折してください。

ゑいじうHP

 

問い合わせ先/主催 (株)アイエフエヌ HP

 

2021年のカレンダーは、2020年に引き続き、

「空色図鑑」(CDケース入り)です。

原画も3か月分展示致しますので、お近くにお越しの際はぜひ。

 

 

アイエフエヌHP等にて通信販売も始まりました。

詳しくはこちらをご覧ください。

アートって何だろう?(13歳からのアート思考)

現代アートが分からない。

アートって一体何なのか分からない。

 

と、ずっと思っていました。

 

仮にも「アート」をするのであれば、当然「アート」を少しは勉強しなくては!と、いろいろな本を読んだりして、自分なりに『何となく』朧げに分かってきたような気がしますが、では、どうして現代のアートは、こんなにもよく分からないのか?というのが、自分の中で説明出来ませんでした。

 

そこのところを分かりやすく説明してくれているのが、

「13歳からのアート思考」末永幸歩 ダイヤモンド社 です。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

この本によると、「アート」とは植物の「花」(表現)だけではなく、「興味のタネ」「探求の根」から出来ており、アートにとって重要なのは、時間的にも空間的にも大部分を占める「探求の根」であるとしています。

そう言う意味で、レオナルド・ダ・ヴィンチは、真にアーティストであり、20世紀の代表的なアーティストである、マティス、ピカソ、カンディンスキー、デュシャン、ポロック、ウォーホルがそれぞれ乗り越えてきた表現の壁、についても、「そうだったのか!」という、目から鱗の解説がなされています。

 

マティスが乗り越えたもの

アート=美しいもの

 

ピカソの乗り越えたもの

アート=正しい描写(遠近法)

 

カンディンスキーの乗り越えたもの

アート=「何か」分かるもの(具体的な「物」)を描くということ

 

デュシャンの乗り越えたもの

アート=手間をかけて創作したものであるということ

 

ポロックの乗り越えたもの

アート=形あるものを「描く」ということ

 

ウォーホルの乗り越えたもの

アート=オリジナリティ

 

長い時間をかけて、人びとが培ってきた、アート(芸術)の概念を壊してきたのが、20世紀以降の現代アートであり、我々が、常識だと思っている事を、打ち破り、表現した「アート」をどのように鑑賞するのかも、かなり重要で、答えのない現代の世界を生きていくために、「アート鑑賞」は必要なものになってくるということでした。

正解のない自分なりの「答え」を出し、「答え」の無い世界を生き抜いていくための「アート」。

これが、現代アートに課せられた役割。

でも。

現代にも残る過去の古い芸術作品は、表現の違いこそ様々ですが、現代の我々が見ても「美しい」と思うからこそ、数千年、数百年、残ってきたものだと思います。

果たして現代に数多あるアート作品が、(人類が存続しているとして)数百年後も存在出来ているのかどうか、というのは、とっても疑問ではあります。

ちなみに、マティスやカンディンスキーは私は割と好きですが、誰の目にも美しいのかどうかは分かりません。ましてや数百年後となると…未来人の感性がどうなっているか分かりませんよね。

 

未来の事は分からないから、表現者の立場から考えてみれば、やはり自分の「興味」と「探求心」の「花」を自分なりに咲かせることが出来れば、アーティストと言えるのでしょう。

では、自分のアートは、果たしてどうなのか?

今一度考えてみたいと思います。