2020年 2月 の投稿一覧

ART stream 2019(アートストリーム大阪)出展記録

 

2019年 9/6~8 3日間にわたり大阪・大丸心斎橋店14階にて開催された、「アートストリーム2019」に出展参加いたしました。

アートストリーム2019_1

 

私にとっては、初めてのアートイベント。

それこそ絵は物心ついた時から描いていましたが、自分の描いているものは、「イラストレーション」や「抒情画」というような感じのものであって、「アート」であるという認識はほぼ無かったので、こういったイベントには今まで無縁でした。

ところが、昨年1月、突然、

「得意の空をいっぱい描いたら、綺麗かも?」

と、思い立ち、描き始めたら、

 

「これって、『アート』かも?」

アートストリーム大阪2019空色


「これならアートイベントに出せるかも?」

 

と、一念発起。出展申し込みをいたしました。

出展には審査があり、作品ファイルを提出しなければなりません。

どうにか作品ファイルを作り、応募したところ、無事審査を通過の連絡が入ったのは6月。

 

私が応募したのは、サイズC 幅180cm×高さ240cmの木工パネル(パネル色:白)のブース。

 

この壁面を1空10cm×10cmの作品で埋めるには、120空(枚)は必要!という計算になり、どうにかこうにか、必要枚数は達成することができました。

その後、運営事務局からチラシとポストカード、出展ガイドが送付されて来ました。
ここで初めて自分のブースの場所が何処になったかが分かりました。

 

大丸心斎橋店北館14館はホールブースと劇場ブースに大きく分かれており、私は劇場ブース側の真ん中付近でした。
『どちらかというと』ホールブースの方がメイン会場感は否めないのですが、
「何しろ初めてだし、いいかな、」という感じでした。

 

ちなみに、私の身長は約150cm。

どうやってひとりで展示作業をするのかが、私にとっては大きな問題でしたが、高さ39cmの踏み台(折りたたみ式)を購入し無事(?)解決!

↑こういう感じの踏み台(私のは白です)

 

ちゃんと予定通りに展示作業は終了出来ました。

アートストリーム2019展示風景

何しろ初めてですから、初めは緊張しておりましたが、だんだん楽しくなってきて、あちらこちらのブースを訪ねて他の出展者の方々とお話したり(人見知りなのに!)
会場をウロウロしてしまいましたので、自分のブースに居る時間が短くなってしまったのはちょっと失敗だったと後で気が付きました…

 

2日目(7日)は、午後から各賞の審査と表彰式。

私は残念ながら賞には入りませんでしたが、こちらの劇場ブースからの受賞者が多数で、決してどちらが有利とか、そういう問題じゃないんだと思いました。(会場の明るさ・照明が大きく違うので、作品に合う・合わないはあるかも知れません)

 

3日目の最終日は賞も決まり、皆さんリラックスして、受賞された作品を見に行ったり、いろいろお話したりして楽しみました。

アートストリーム入り口

私は今回、ポストカード、カレンダー、手作りコースターなどの物販も行いましたが、『もしかしたら』あまりやらない方が良いのかも?とも感じました。

アートストリーム展示風景

でも、私としては今回、物販もして、いろんな方からお声かけ頂いて、良かったなぁと思っています。

 

また、この2か月後、11月に開催予定だった大阪・南堀江のART HOUSEでの個展の案内ハガキも配布することが出来ました。
個展の際、「アートストリームを見て来ました」と、言ってくださったお客様も数名いらっしゃったので、やはり効果はあったと思います。

 

初めてのアートストリームの感想は、「とても楽しかった」そして「参加してよかった」です。
少しですが、仕事にもつながりましたし、いろんな方とお話することもできました。

反省点としましては、初日と2日目はなるべく自分のブースに留まっていた方が良かった、という点と、グッズの販売は控えめにした方が良いかもしれない、ということ。

そして、アートイベントに参加する意義は、自分を知らない人に、自分とその作品を知ってもらう場であることを自覚することが大切だったと知った、ということでしょうか。

 

次回、またアートイベントに参加する際は、いろいろ改善して挑もうと思います。

「くろは おうさま」黒い絵本

「くろは おうさま」メネナ・コティン文 ロサナ・ファリア絵 うのかずみ訳
は、黒一色の絵本です。


くろは おうさま

黒地に黒の光沢のあるインクで絵が印刷されており、触ると凹凸があります。
そして、文は銀色の文字と、展示が印字されています。

 

つまりこれは、目の不自由な人でも楽しめる絵本なのですが、同時に目の見える人にとっても、美しい絵本です。

 

黒い紙に光沢のある黒い絵、羽や葉っぱや雨やいちごなどが、目にも美しいのです。

 

そして、くろは いろの おうさま。
だきよせられて、ママの かみに ふんわり つつまれるとき、くろは きぬみたいに すべすべ。

色を匂いや触感で伝える文章にも、はっと気づかされます。

 

点字の解説も巻末で詳しくされています。

 

「くろは おうさま」メネナ・コティン文 ロサナ・ファリア絵 うのかずみ訳 THOUSAND OF BOOKS (サウザンブックス社)

絵本「あさがお」「ひまわり」「たんぽぽ」荒井真紀 文・絵

絵本「あさがお」「ひまわり」「たんぽぽ」荒井真紀 文・絵 は
植物の生態を詳しく紹介する、いわゆる「科学絵本」というカテゴリーに入る絵本ですが、それを超えて、とても美しい絵本です。

作者は、昆虫や植物の生態絵本でとても著名な(私もとても好きな)熊田千佳慕さんに師事されていた方ということで、技法はその面影を感じますが、女性的な繊細な雰囲気の絵はとても抒情的で素晴らしいです。
それでいて、植物の生態をこれほど詳細に描いた本はあっただろうかというほどで、花びらの一枚一枚、花の内部構造等が、事細かに描かれています。


あさがお

 


ひまわり

 


たんぽぽ

 

「たんぽぽ」の

「はなを ひとつ ひとつ はずして ならべてみました。」

というところなど、さらっと書かれていますが、絵を描く労力はものすごいのでは…と思います。
が、そんな事をまったく感じさせない静かな美しさです。

この「たんぽぽ」は、2017年にスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催されている世界最大規模の絵本原画コンクール「ブラティスラヴァ世界絵本原画展(通称BIB)」金のりんご賞を受賞されているそうです。

普段はなかなか気に留めることの少ない、植物の生態をさらりと教えてくれる絵本です。

 

 

「あさがお」「ひまわり」「たんぽぽ」荒井真紀 文・絵 金の星社 2014-2015年