里山の風景
私が最もよく描くのが、いわゆる“里山”の風景です。
「里山」は人が作り上げた自然と人が最も美しく共存している場所
として、写真家の今森光彦さんが有名にされた言葉でもあります。
私が育った場所も、年々減ってきているとはいえ、里山の風景が残
っており、少し足をのばして散歩に出れば、季節ごとの花や作物、
鳥などの自然が身近に感じられます。
20年くらい前までは、藁ぶき屋根の家もまだあったので、風景の中
によく描き入れていましたが、最近はほとんど無くなってしまい、
さすがに描くことは少なくなってしまいました。
と、いうのも、私は自分の描く景色が「過去の風景」となるのには
抵抗があって、あくまで「今」であってほしいという願望が心の中
にあるからです。
懐かしい = 過去 ではない
懐かしいと思う気持ちは、あくまで「今」の自分のもので、
その気持ちを引き出す作品を描きたいと、私は思っています。
時間ごと、季節ごとに移ろいゆく里山の風景は、横に長い作品に絶
好の主題でもあります。
私は過去、何度か横に繋がっている手作り絵本やカレンダーを作り
ました。
大体、
いつも描きながら、風景を考えていくのですが、その都度違う景色
になるので、とても面白いです。
ちなみに、私の描く山は低くなだらかな山が多いですが、これは自
分の育った場所の山が反映されるらしいです。
信州に行ったとき、圧倒的にダイナミックな山々と、広い空に圧倒
されました。
そういう、日本全国の里山の風景を描きたいです。
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