2019年 7月 の投稿一覧

かいじゅうたちのいるところ(モーリス・センダック)

「かいじゅうたちのいるところ」モーリス・センダック さく

は今なお根強い人気を誇る絵本で、近年映画化もされています。

 


かいじゅうたちのいるところ

 

 

ある、ばん、主人公のマックスは、おおかみのぬいぐるみをきると、いたずらをはじめて、おおあばれ。

おかあさんに寝室にほおりこまれてしまいます。

すると、寝室に木がはえだして、あたりが森やのはらになり、波間からはこばれてきた、舟に乗ってマックスは航海にでます。

 

1しゅうかんすぎ、2しゅうかんすぎ、

ひとつき ふたつき ひがたって、

1ねんと 1にち こうかいすると、

かいじゅうたちのいるところ。

 

かいじゅうたちは、すごいこえでうおーっとほえて、すごいはをがちがちならして、すごいめだまをぎょろぎょろさせて、すごいつめをむきだした。

 

 

けれど、マックスは全く怖がらず、かいじゅうたちをどなりつけると、かいじゅうたちは、おそれいって、マックスをかいじゅうたちの王様にします。

マックスは、かいじゅうたちを思うままにして、いっしょに踊ったり、楽しく過ごすのですが、しばらくすると、きゅうにさびしくなって、

「やさしいだれかさん」

のもとにかえりたくなります。

 

引き留めるかいじゅうたちにさよならして、舟に乗り込み、また、1ねんと1にち航海すると、いつのまにやらじぶんのしんしつに戻っていて、ちゃんとへやには夕ご飯がおいてあり、まだ、ほかほかとあたたかあったのでした。

 

 

 

この絵本には、よく見ると、いくつか仕掛けのようなものがあることに気が付きます。

まず、最初の場面から、だんだん絵の部分が大きくなって、寝室がすっかり森や野原になると、余白がなくなること。

そして、背景の月が、だんだん満ちてきて、最後には、すっかり満月になっていること、です。

余白が無くなっていく事によって、マックスが、現実ではない世界に入り込んでいく感覚を読み手にも感じさせるという効果がありそうです。

背景の月については、いろいろ解釈がありそうですが、一晩の出来事なのに三日月から満月に変わる現象は、「月蝕」しかないので、その、特別な時間の特別な夢だということなのでしょうか。

 

この物語は、実は生きていくうえで、大切なことを教えてくれているのかも?

と思います。

恐ろしいと感じるものに出会ったとき、どう行動するのか?

自分の思うように、行動できるのか?

と。

 

そして、ちゃんと、主人公が、冒険に「行って」、安心できる場所に「帰ってこられる」結末が、この絵本の根強い人気の理由なのではないかと思います。

 

映画版はこちら

かいじゅうたちのいるところ [Blu-ray]

 

 

「かいじゅうたちのいるところ」モーリス・センダック さく じんぐうてるお やく  1975年  冨山房

ツバメの巣革命?

ツバメは春になると日本各地に飛来して、2回の子育てをし、秋には越冬のため、マレー半島、フィリピン、台湾、オーストラリアへと、渡って行きます。

ツバメが渡りの時に、一日に飛ぶ距離は、何と300kmとも!
スピード、距離共に素晴らしい飛行能力なのですね。
 

ところで最近、近所を散歩していると、今まで観たことのない作りのツバメの巣を発見しました。

 

 

ふつう、ツバメの巣って、こんな感じですよね。

(これは、その問題の巣の隣にあった、普通の巣。おそらく抱卵中です。)

ツバメの巣1

 

ツバメの巣は、スズメに乗っ取られたりカラスに襲われたりして、なかなか雛を無事に育てるのが大変…

と見聞きしていました。

 

そこで、なのか?

実に画期的なセキュリティ対策万全の巣を、ついに作り上げたのか!?

と、この巣を見た時は驚きました。

 

それが、この巣。

ツバメの巣革命

 

何とこの巣、入り口が、壁に向かって左側に作られているのです。

正面から見ると、一瞬、どこにも入口がないように見えます。

 

しかも、今までのお椀型に壁にくっついていた形とは違い、ドーム型にすっぽりと雛を守ることが出来ます。

 

ただ、私が初めて見ただけで、もしかしたら他にも同じようなものが作られているかも知れません。

 

生き物たちの知恵は、人間が思っているよりずっと、優れているに違いない、といつも思います。